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2006年9月28日(木)~10月7日(土)開催の 渡部さとる先生の写真展「da.gashita の夏」に 10月4日(水)に行って参りました。 会場は西武新宿線の沼袋にある「ちめんかのや」 なんだか面白そうなネーミング。 そして沼袋という街も、生まれてはじめて訪れた場所。 ご一緒したいとわざわざメールを下さったamyさん。 それならば渡部先生の写真を好きとおっしゃっていたpiajeさんもお誘いしてと、 3人で沼袋の街をきょろきょろ見回しながら、会場まで プチ冒険気分を味わいながらのそぞろ歩き。 笑 たどり着いた「ちめんかのや」は大きな木の下。 渡部先生が乗ってきた、自転車がぽつんと止まっておりました。 「ちめんかのや」が「地面下の家」と書くとは、 会場に着くまで知らなかった私。 な~るほど、玄関から階段は下に続いていて、 夜はバーになるTATOPANIは地面の下。 そこから階段が上に続き、今回写真展が開催されているギャラリーは 地面の上になります。中二階くらいの高さにあたるのでしょうか。 薄暗い穴蔵に足を踏み入れると、そこは不思議な異空間。 下界から遮断された異次元空間です。 最上階にあるGalleryは、自然光を取り入れた落ち着ける空間。 その空間に整然と米沢の夏が並んでおりました。 「そうですね」と相槌を打つときに使う言葉だそうです。 渡部先生いわく東北弁はフランス語に似ている…。 確かに、確かに。 笑 以下にGyalleryの入り口に貼ってあった 「山の向こう側」とサブタイトルをつけ 写真展に寄せて渡部先生が書かれた一文を掲載させていただきます。 ◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇ da.gasitaの夏 「山の向こう側」 新幹線は福島で分岐するとすぐに山あいへと分け入る。ここに山の壁があることを感じる。深い緑に光が吸収され、杉の木の葉先だけが光る。列車は峠の駅を越し米沢へと進む。 米沢は周囲を山で囲まれている。山は切り立つ壁となって覆いかぶさるように見える。その先にも世界があるということを、幼い頃は知らなかった。その先にも世界があることを知った時に家出を決意した。小学校二年生の夏だ。体が細く痩せていて、集団生活が苦手。普通のクラスから特別なクラスに入れられていた頃だ。 前夜リュックに煎餅と水筒を詰め、家族に気付かれないように翌朝家を出た。繁華街ではなく、山へ向かってまっすぐ歩き始めていた。山の向こう側に行きたかった。 小学生の足でも、1時間歩けば山の麓に付く。山に入ると夏の緑の匂いがする。草いきれの匂いが好きだった。山道に入ると、たんに不安になってきた。小さな神社の境内に腰を下ろし、持ってきた煎餅をかじった。 想像と違った現実を突きつけられたのだ。進めそうにはない。ということは、このまま米沢にいなければならないことが理解できた。その日から僕は米沢で一生を送るのだと観念した。しかし忘れていた思いは18歳の時にかなう。一人で住むことの寂しさも、将来への不安も何もなかった。山を越えられた嬉しさのほうが何倍も強いものだった。 なのに今、米沢へ帰るたびに、米沢へ戻る選択肢を使わなかったことへの思いが棘となって引っかかる。 米沢の夏は暑い。盆地特有の吹き降ろす風には熱気をはらんでいる。梅雨明けと同時に入道雲が湧き上がり、木々の緑や田んぼの青は目に眩しいほどになる。短い夏を知るように蝉の鳴き声は止むことはなく、トウモロコシの茎は背たけ以上になる。しかし、お盆を過ぎると米沢の夏は幻のように消えていく。過ぎ行き夏に未練を残し、秋の風が吹き始めるのだ。 米沢には夏の間だけ色が存在する。 ◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇ 上の文を読んで、私の脳裏に渡部少年の顔と重なるように 映画「スタンド・バイ・ミー」の少年達の遠くを見つめる瞳が浮かびました。 線路づたいに歩き続ける彼ら。 彼らは4人で12歳の夏。 渡部少年は7~8歳の夏。たった一人の冒険という違いはありますが。 なぜか切なくなって、涙が浮かびそうになりました。 青年になった渡部少年は山の向こう側に何をみつけたのでしょうか? そして何が見つからなかったのでしょうか? スタンド・バイ・ミーの少年達もまた・・・。 「山の向こう側」というサブタイトルを見てドキッとしました。 私が先日参加したToko先生のグループ展で 拙い作品につけたサブタイトルが「向こう側」 渡部少年の思いは、スタンド・バイ・ミーの少年達を通り越して 私の幼い頃の思いともつながります。 父の仕事の都合で、幼い頃から何度も転校を繰り返していたせいでしょうか、 いつも抱いていた思い。 「ここは私の居場所ではない。」 嫌な事があったわけでも、不幸せな家庭でもなかったけれど、 いつも向こう側が気になった。 今いる場所ではなく向こう側にある世界。 故郷には山は無かったし、盆地でもなかったけれど、向こう側に行きたい思いは同じ。 だから先生の向こう側の光を捉えた写真に魅かれるのでしょうか? 今回の写真展の案内状にもなっている、山と田んぼの写真。 空の雲の向こう側から差す光が、田んぼの稲の緑の陰影を濃くしています。 そして、先生の撮ったラーメン屋のテーブルに乗っているラーメン丼。 ラーメンとは思えないくらい美しい。 そう申し上げたら、先生 「ラーメン食べようと思ったら、とってもきれいな光があたっていたのでそれを撮ったんだ」 とおっしゃっていました。 少年にあたっている光。老婦人にあたっている光。 渡部先生の写真の中には、いつも向こう側からの光を感じます。 先生の光の捉え方に一歩でも近づきたい。そして私の向こう側を感じる写真を、 いつか撮る事ができたらば、という思いを強くした写真展でした。 ◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇ 「da.gasitaの夏」は、2006年2月にギャラリー冬青で開催された 渡部先生の写真展「da.gasita43年目の米沢」の続編です。 前回はモノクロが中心でしたが、こちらは先生のHPのギャラリーで 見ることができます。→★ 今回写真展に訪れる事が出来なかった皆様、今回の写真展の写真も たぶん後日HPギャラリーにアップされると思いますので、そちらを是非ご覧下さい。 ◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇ この日のランチの様子は後日アップの予定です。 面白いカレー屋さんです。 お楽しみに♪
by akkiki-mummy
| 2006-10-04 14:00
| Culture & Arts
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